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Profile

北九州市小倉生まれ。子どもの頃から、ロック、ブルーズ、パンク、レゲエ、民族音楽などに親しむ。1980年代から東京で暮らし、アンダーグラウンドパンクシーンを体験。1990年代からはアジア、中米などを旅しながら海や自然に親しみつつ、インド、オーストラリア、日本などのトランスパーティーシーンで貴重な体験を重ねる。2000年からは富士山麓に移り住み、自然農をベースにした田畑や森と関わる農的暮らしを実践。その頃からカリンバ、土鈴、スリットドラムなどの楽器制作を開始。造形作家でディジュリドゥやカホンを制作する白砂勝敏氏とユニット・宇宙の記憶や、ソロライブ活動も行う。自然への関心の深さから富士山のネイチャーガイドも行っている。


KAERU


宇宙の記憶


所属している自然体験学習等をサポートする団体。富士山麓が主なフィールドです。


喪失感から見つけたもの

子どもの頃、そう小学生の頃から僕は何かを失っていると感じていた。何を失っているのか解らずに、ただ漠然と喪失感を抱いていた。

大人になっても満たされないその思いは僕の中にあった。会社に勤めてもやはり満たされないままで、僕は仕事を続けていられなくなり旅に出た。

バリ島の光と闇、インドネシアの島々と海、マヤのジャングルと遺跡、土着の民の住む湖、群れて泳ぐイルカたち、砂漠の熱さ、奇妙で不思議な魅力の旅人たち。海外に行かないようになってからも、富士山の麓に住み、その土地の生き物たちから多くを学び、耕さない畑を始めたりもした。

僕は人生の旅をしながら答えを見つけた。喪失感は何だったのかがわかった。地球の音を聴き、自分でその音をかたちにし始めた。自分を満たしてくれるものに感謝して、〈ひとつの世界〉に立って、かたちにしていく。つながり合いの中で、豊かで幸せに生きられますように。